「ボクは、かっこいいからホテルマンになる。ボクは、北海道で仕事ができるからプリンスホテルに決めた」。

 

バブル全盛の平成元年に入社したボクが北海道に帰ってきたのは、平成24年5月。四半世紀の遠回りをして巡り着いたのはこの街、富良野だった。
娘の学校の関係で単身赴任の1年間は、ボクが富良野を感じるのには神に与えられたとも言える時間だった。正直なところ生まれ育ったのはオホーツクの小清水(こしみず)町、学生時代は函館・札幌。仕事では来たが、富良野を感じるほどゆったりした時間はなかったからだ。

 

今なお噴煙を立てながら、凛として佇む十勝岳が毎日目に入る。大地から湧き上がる雄大な力を感じ、ボクは大好きになった。

初夏の朝、北の峰(きたのみね)山頂から時折見せる、雲海を突き抜けた十勝岳に巡り会えた感動は忘れない。

この時期、早朝、ロープウェーで山頂に登ると野生のルピナスが群生している。ルピナスに囲まれ自撮りしているボクの姿は、死んでも見られたくない。ボクをそうさせるのが富良野の自然・四季・景観なのだろう。


ボクは、富良野で年間30回はゴルフをする。ゴルフ場までの道のり、雪解けから種蒔き、芽が出て花が咲き実がなり収穫となる。そんな大地の息吹をスローモーションのように感じ、時がゆっくりと流れていく富良野の光景がボクは大好きになった。


ここで育つ野菜や果物は、富良野盆地の大きな寒暖差により芳醇な甘みを蓄えている。ボクも農家の息子、土の匂いは何よりの大好物。 “食材を育む人” “それを調理する人” “提供する人” “味わう人” が直接つながることができる夢のレストランを初夏にオープンする。ただただ富良野でお客さまを幸せにしたいと思う。

 

富良野は北海道の中心=へその街である。夏の風物詩「北海へそ祭り」は今年50回の節目のお祭りとなる。老若男女が自慢(?)の自腹に十人十色の図腹(顔)を描き、我ここにありと音頭に合わせて街を闊歩する。今どきはそのマーベラスなさまを見て、踊って楽しむ外国の人も多くなった。隣人も異国の人も分け隔てなくいっしょに楽しむ富良野の人たちの抱擁力が、ボクは大好きになった。

 

また富良野に夏が来る。何か心躍る富良野の魅力を感じてほしい。そう、この富良野の魅力を伝えることが観光人・ホテルマンとしてのボクの使命なのだろう。

 

 

*画像は北の峰山頂より雲海と十勝岳を臨む
 

 


( 絵 / Midori Kambara )

 

 

 

 

 

 

西藤 誠(さいとう まこと)

 

新富良野プリンスホテル 総支配人 
       
1966年北海道斜里郡小清水町生まれ。1989年国土計画(現プリンスホテル)に入社。東京での長い下積み(?)を経て46歳で北海道に帰還。妻も次女をも富良野市民化。昨年、長女の札幌就職作戦に成功。自慢は、この北海道で全く車の運転をしないで生活していること。
http://www.princehotels.co.jp/newfurano/

 

*新レストラン「ル・ゴロワ フラノ」 5月28日(月)オープン

 

 


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