「数あるお酒の中で、どうしてテキーラを選んだんですか?」
 
『ファミコンバー』として2007年に開業した当店が、テキーラバーへ変わった原点。
 …は、店で語り尽くしているので割愛させていただいて(笑)、今回頂いたテーマ「札幌でテキーラを広める」である。
実は今までその道程を振り返ったことがなかったので、この良い機会に自分の仕事の棚卸し。
 
2010年に「テキーラオタクになる!」と思い立ったからには、とりあえずテキーラを集めなきゃならない。
とはいっても、今でこそWebを開けば200種類以上のテキーラが簡単に手に入る。
しかし、当時はマニアックな酒店が自前のHP上で現金取引のみで販売という、初心者にはハードルの高い入手方法しかなかった。


何を選んで良いかもわからないので、すすきのの酒屋さんを歩き回って手当たり次第にテキーラを買い漁っては飲み比べ。スペイン語で書かれたラベルを解読して、わからないことは輸入業者へ直接質問メールを送ったりもした。
そんな事をしていると、テキーラの高級ブランド『パトロン』がバーテンダー協会主催でセミナーをやるという情報を聞き付け、参加した先の講師が日本テキーラ協会会長の林生馬氏だった。

自己紹介をすると「あなたでしたか~! 最近何社かの輸入業者さんから僕に質問が来ていて、そんなマニアックな質問してくるのは誰?って聞いたら札幌のバーだって(笑)」。
話を進めると、翌年にテキーラマエストロの資格取得講座を開くと言う。
思いきって東京へ何度か通って受講したのが2011年8月。それから縁あって当店で年2回講座を開いて、道内のテキーラマエストロという名のテキーラファンが50人以上誕生している。

 

メキシコへは3度行った。
日本人が珍しい上にジャパニメーションの威光で「一緒に写真を撮ってくれ!」と声をかけられることが何度もある現地では、工場見学でも歓待してくれて浴びるほどテキーラを堪能できる。
その中で昨年訪れたカスカウィン蒸留所は、今年の初めに『クレイジージャーニー』という日本の深夜テレビに取り上げられ、テキーラに興味が無かった人が「飲んでみようかな?」という取っ掛かりになった。
メキシコへ行くと必ず体験するのが、『テキーラエキスプレス』という観光列車。
見学目的で行くテキーラ蒸留所への道中の列車内では、マリアッチの陽気な生演奏を聴きながらテキーラが飲み放題っていう『世界の車窓』でありそうなあれだ。
それが楽しかったもんだから、札幌の路面電車で再現しちゃおうとして始めたのが『さっぽろテキーラエクスプレス』。
今まで3度開催したけれど、毎回好評でテキーラのイメージ向上に一役買っていると自認(笑)。

2016年には札幌で初めて300人規模のテキーライベントを開催して、「テキーラ=楽しい」を多くの人にアピールできた。

 

ここまでいろいろ活動を行ってきていても、札幌に於けるテキーライメージは未だ「キツイ」「イッキ飲み」「罰ゲーム」が多勢だ。
でも牛歩ながら確実に「美味しい」「楽しい」「興味ある」に変化してきている。そして単に札幌人に多い「新しい物好き」からでもないのを肌で感じる。

 

「札幌からテキーラが広まった」。

そう言われる未来を目指して、札幌とテキーラに「Salud!(乾杯)」。

 

 

 

( 絵 / Midori Kambara )

 

 

 

 

 

桶川 弘克 (おけがわ ひろかつ)

 

テキーラバー alcozy オーナーバーテンダー

 

43歳 札幌市在住
北海道札幌北陵高等学校卒業後、サッポロファクトリーOPENスタッフとして1年勤務の後、宅配ピザチェーンの店長として日本各地を11年間飛び回る。ある日目にした札幌商工会議所の企画『すすきのオーナー誕生物語』に参加。そのまま2007年にファミコンバーを開店。いまひとつ上手く行かない時にテキーラと衝撃的な出会いを果たし現在に至る。

 

 

 

 

 

 

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