長沼町から世界へ広がる生乳アイスクリーム

 

1974年に札幌で産まれ、育って来た私。

甘い物が好きで毎日食べていましたが、まさか自分が作る側の人間になるなんて思ってもいませんでした!

 

転機は1994年、20歳の時、父が小さなアイスクリーム専門店を長沼町にオープンした事。短大を卒業した私は、全くの畑違いの鉄の業界の営業をしていました。土日は店舗に立ち手伝っていましたが、店舗が想像以上に売り上げが上がるようになり、23歳の時に3年間務めた会社を辞め『長沼あいす』に入社する事になりました。

 

長沼町の冬は非常に寒く、マイナス20度にもなる日もあります。
日中はダイヤモンドダストと言う、空気が氷り太陽の光でダイヤモンドの様に輝く非常に綺麗な現象も見られます。春と秋には白鳥も沼に降り立ち、景色豊かな町です。

 

そんな長沼町で、ソフトクリームブームの火付け役となった『あいすの家』。
当店がオープンしてから、翌年には半径10キロ圏内に30店舗以上のソフトクリームやアイスクリームのお店がオープンしました。

そんな時に入社した私は、他には負けない北海道産原料の素晴らしさ、アイスクリームの拘りの作り方など身を持って勉強してきました。それだけの激戦区の中で生き残れた理由は、自社で製造販売している事。他店は仕入れて販売している所がほとんどでした。

 

それと、弊社と他社との絶対的な違いは生乳を使う事!
朝絞った生乳を工場に受け入れて、その日のうちにアイスクリームやチーズに加工していく事。全て低温殺菌しかしない為、牛乳本来の味が楽しめる。水などは一切使わずに、生乳から組み立てて行く製造方法等。長年当たり前にやっていた事が実は特別な事と判ったのは、海外に行くようになってからでした。


とにかくアジアに行くと北海道ブランドの価値が高い事! 売れるかは別問題ですが…。

中国では「水を使わないアイスなんてあるわけがない」と、信じてもらうのに時間がかかってしまうほど。生乳の意味も翻訳できずに、逆を言うと弊社の製造方法は珍しいやり方なんだと実感しました。

 

生乳も含め、生クリームその他乳製品も北海道産原料に拘った製品作りをしています。
フルーツなども、生乳に負けないくらい良い物も揃います。その素材の味を生かしたレシピ作り、食べて何の味か判らないような物は作らないようにしています。

アイスクリームは製法がシンプルな分、味がストレートに伝わります。なおさらの事、素材の味を生かしたレシピ作りをしていかなくていけません。

 

今後は、海外での展開が多くなって行きます。
やはり北海道は夏が短かすぎ、少しでも暖かい期間が長い方が、チャンスも広がると思います。
夢は、北海道の乳製品を使った原料と現地の果物を使ったアイスを現地工場で作り、海外展開していく事。
長沼町の本店も、北海道観光の最終目的地となるような事を企画しています。

 

この様な夢を考えながら、楽しく仕事をさせて頂いています。

 

 

 

 

 

( 絵 / Midori Kambara )

 

 

 

 

 

 

 

山口貴巨(やまぐち たかお)


株式会社 長沼あいす 取締役

 

1974年2月11日 札幌産まれ
1997年、会社勤めを辞めて長沼あいす入社後、アイスクリーム、ケーキづくりを一から勉強。レベルアップのため一時的に会社を離れ修業する。
現在はその知識を生かし、積極的な営業をしかけて販路を拡大中。2018年の4月には、台湾に個人で法人を立ち上げ、アジアでの販路を増やす動きをしている。
一方、道内のスイーツ店5店舗の協働で、北海道産のミルクや小麦を素材とした新感覚スイーツを提案するブランド『CANDICE(キャンディス)』を立ち上げるなど、北海道から全国、さらに海外へと北海道スイーツを発信し続けている。
http://candice.hokkaido.jp/

 

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