クリエイティブしたいなら札幌へ!

 

札幌の中心部、狸小路4丁目の近くに「すわろうテラス」がある。電車一台分ほどの小さなスペースだが、昨年の夏、ここから「札幌国際芸術祭」の関連事業として「ネット放送をしよう」と声をかけられ、企画を考えることに。Webメディアだけではなく、狸小路の各所に置かれたテレビとオーロラビジョンで生放送される。それなら多くの観光客が行き来するこのエリアで、札幌の魅力をアピールしようではないか。

 

私の考える札幌の魅力は、「食」でも「観光」でもなく「人」。そこで、これまで取材した方々の顔を思い浮かべ、「マンガ」「クイズ」「ゲーム」をテーマにゲストをお呼びすることにした。

 

「マンガ」部門では「キャンディキャンディ」のいがらしゆみこ先生をはじめ、全国でご活躍の漫画家にお集まりいただき、テーマに沿ってそれぞれのキャラクターを大きな一枚の紙に書き込むマンガライブを。

 

「クイズ」部門では、テレビ番組アタック25で優勝経験のある強者を招集。狸小路に因んだクイズを制作し、王者決定戦を開催して大いに盛り上がった。

 

そして、「ゲーム」部門。札幌は、かつて栄華を極めたハドソン出身のクリエイターが今もこの地で活躍するなど、日本有数のゲーム開発会社が集積している。そこで「すわろうテラスでボンバーマン」と題し、みんなで遊んで盛り上がろうという番組を企画。女性クリエイターばかりを集めたゲームソフト制作会社の社長、ナカムラココロちゃんをゲストに迎え、ボンバーマンの解説と共に札幌のゲーム今昔物語が聞けて楽しかった。

 

私とココロちゃんが出会ったのは、イベントが多く開催される札幌の地下歩行空間だった。札幌テクノパーク30周年を記念して開催されたITセッションで司会をした際、彼女がスピーカーとして登壇した。愛くるしい笑顔の素敵な女性だが、男性クリエイターから「姐さん」と呼ばれ、頼りにされているご様子。なんだか頼もしいし、若手クリエイターの結束の強さを感じ嬉しい気持ちになった。

 

1980年代、マイクロソフトに対抗し、日本のパソコンメーカーに数々のソフトを提供するほどのエンジニアを何人も輩出した札幌。地域の歴史が短い分、新しいチャレンジを阻害しない、この「札幌気質」こそが、ビル・ゲイツに一矢報いる技術者を育てたのだろうと思う。そしてその心意気は若い世代に脈々と受け継がれている。

 

「クリエイティブしたいなら札幌へ!」

これが全国に、そして全世界にアピールできる札幌の魅力だと思うのだが、どうだろう。

 

 

 

 

 

( 絵 / Midori Kambara )

 

 

 

 

 

 

福津京子(ふくつ きょうこ) 

 

札幌人図鑑 主宰

 

地域FMの放送局長を経て、2012年5月、札幌で活躍する人のインタビューを1年365日毎日動画配信する「札幌人図鑑」を開設。企画・制作・撮影・編集までを一人でこなし、2015年3月には公約だった1000人のインタビューを達成。現在はジェイコム札幌でテレビ番組化され、週に3回ペースで更新を続けている。2017年3月、同名の著書を北海道新聞社より出版。札幌市在住。53歳。

http://sapporojinzukan.sapolog.com/

 

 

Share on Facebook
Share on Twitter
Please reload

EZOBITO TM 2017 All Rights Reserved. 

This website is supported by HOKKAIDO-OMIYAGE-TANKENTAI

http://www.rakuten.co.jp/hokkaido-omiyage/

​サイト内のすべてのイラストおよび文章の無断転用を禁止ず