北前船。

蝦夷地と内地を結ぶ経済交流船。

命がけで蝦夷地を目指し、その対価として富を得る。

 

 

私が20年前に北海道に戻り、新千歳空港で親の元、商売を始めたころに最初に感じたのが、この「北前船」のイメージだった。江戸時代から200年経った今でも、この経済は変わっていないのではないかと・・。

 

つまり、未だに北海道のものを一番売っているのは、北海道の者ではないということ。有名百貨店のバイヤーだったり、商社の仕入れ担当者だったり、と・・ 。このままではいつまでたっても北海道は強くならないと感じたものである。

 

もちろん30歳そこそこの兄ちゃんが考えたことであったので、それが 真の姿かどうかだったかは定かではない。

 

何故、そう感じたか?

 

 

北海道に帰ってきた私は、家業である新千歳空港の売店で日々販売に勤しんでいた。おかげさまで空港は多くのお客様が行き交い、沢山の商品が売れていた。しかしながら、1年間、お店に立っていても直接営業にいらっしゃるメーカーさんや生産者は2,3社ほど。不思議でならなかった思い出がある。こんなに売れる場所に何故、売り込みに来ないのか?

 

私どもは常に新しい商品をお客様に提案しようと情報収集している。足を使って出向くのは当然であるが、先方から飛び込みで来ていただけるのは願ったりかなったりのことなのだ。しかしながら、年間に2,3社もない。純粋な営業下手なのか? やる気がないのか?

 

 

 

その2,3年後、北海道の商品を通信販売する情報誌の物流部門を担当するお仕事に恵まれ、北海道内を数十社と取材する機会があった。そうすると、「よく来てくれましたね。空港の方が来てくれるなんて。」と声をかけられる。「いえ、いえ、我々はいつも北海道の良いものを探しています。来てくれただなんで・・」ほぼ、同じような会話を繰り返した。

 

何故かと聞くと、空港は決まった業者しか入れないとか、何か特別なルールがあるはずだとか、こちらには全くもって聞いたこともないような言い訳が返ってくる。その割には、東京の有名な百貨店のバイヤーさんが来てくれたとか、全国のコンビニチェーンが扱うようになってくれたとの話を聞く。そのあとは、決まってこうだ。

 

「だけど、その担当者さんが、変わっちゃってね~~~」

 

つまり、営業ベタというよりただのいい人じゃないかと。こうなると価格の決定権もこちらサイドにはなく、いい人につけこむバイヤーの言いなりではないかと感じていた。

 

そのころから、なんとなく 北海道のモノは、北海道のモノが売らなくては駄目だな~~と

 

 

 

現在、当社のスローガンは「北海道のモノを世界一売ること」。我々はこの地から逃げも隠れもしない。ましてや私が経営者をやる限り経営者が変わることもない。

 

青臭く、泥臭く これを実践していこうと思う。

 

 

 

たまには、疲れるので、ススキノで息抜きもしますが・・・。

 

 

 

(イラスト /  Midori Kambara)

 

 

 

 

小笠原 航(おがさわら わたる)

株式会社山ト小笠原商店 代表取締役社長

 

1966年、北海道千歳市生まれ。

函館の高校を出て、横浜の大学に。株式会社リクルートを経て、30歳で実家である株式会社山ト小笠原商店に入社。現在、代表取締役社長。

夢は「北海道のモノを世界一売る」こと。 人生のモットーは「マジと洒落の間で」。

妻一人、三男二女の父。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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