

今 直樹(こん なおき)
フーテックサービス株式会社 代表取締役
1971年札幌生まれ。
札幌の大学を卒業後、平成6年に留萌市の加藤水産に入社。
平成16年に札幌に戻り、フレッシュシステム(現ファーマインド)に入社。
平成19年に洋菓子のきのとやに入社。
平成25年に現在の食品専門コンサルティング会社、フーテックサービス株式会社を立ち上げ。
まず、新型コロナで悪い影響を受けている皆様にお見舞い申し上げます。
かくいう私も影響を受けた一人です。
私は、水産、青果、菓子と3つの食品現場で働いた経験と、母方の実家が農家、父方の実家が漁師と言うバックボーンを基に食品専門のコンサルティング会社を立ち上げ、経営しております。
主に食の安心安全の衛生指導、新商品開発、工場の効率改善や機械化、などが主な業務内容です。
現在8年目に入り、お陰様でお客様は、北海道各地、本州、海外まで広がっております。
よく「年間どの位出張に行っているの?」と聞かれることがあるので、この機会に数えてみました。
2019年は、177日間、そのうち海外が31日(海外はベトナム、カンボジア等に、現地の食品工場、飲食店の指導に行っています)。営業日で計算すると7割以上が出張、365日で割っても5割近くが出張でした。
タイトル通り、「旅するコンサルタント」です。
それが、今年はコロナの影響で出張がストップしてしまいました。
3月のベトナム行きは急遽キャンセル。その後ほぼ3ヶ月間出張なし。会社的にも大きな影響を受けた3ヶ月間でした。
思えば、最初に入社した水産会社では、アラスカやカナダでの数の子の買い付け業務を担当し、1年間のうち約3ヶ月間は海外でした。
旅から始まった私の就業人生。外に出て初めてわかる日本・北海道の良さ。
北米で日本食レストランに入ると大抵サッポロビールが置いてありました。
スーパーにはインスタント麺のサッポロ一番が売っていて、札幌から来たと挨拶すると、オリンピックシティと言われ有名都市でした。
バンクーバーでは「新渡戸稲造を知っているか?」とよく聞かれました(理由はネットで調べてね)。
東南アジアでは、北海道ブランドの人気に驚かされます。きっと雪に憧れがあるのでしょうね。
北海道は自慢の大地です。
旅に出ると改めて自分の町をよく知ろうと思います。
もちろん旅先の情報もよく知ろうとするので、ダブルで知見が広がります。
これからも北海道を愛しながら旅するコンサルを続けていきます。まずは道内出張から再スタート。
早くコロナが終息することを祈りながら。
最後に、出張に行けなかった3ヶ月間に商品開発に打ち込んで、完成させたものをご紹介します。

手洗いがキレイに出来ているか確認できる手洗い判定機「てみえる」、特許出願中。
洗い残しを見える化して、採点します。コロナ時代に手洗い講習会用に使えます。

そしてもう一品。「かける くん製オイル」です。
コレステロールゼロの菜種油を国産のクルミのチップで燻しました。鮮度密閉ボトル入りで香り長持ち。かけるだけで手軽に燻製風味が楽しめます。お刺身や漬物、生牡蠣、そうめん、豆腐など色々お試しください。
( 絵 / Midori Kambara )