新しい挑戦ー北海道コリアンタウンに向けて



鄭 眞旭(ジョン ジンウク)


株式会社四季の旅 代表取締役社長


1971年韓国大邱生まれ大邱育ち

1996年留学の為、来日

1998年立教大学観光学部入学

卒業後はインバウンド専門の旅行会社に就職

2005年北海道に憧れ、札幌へ移住

2010年11月 株式会社 四季の旅創業

2020年コロナで新しいビジネスを模索


2021年7月 韓国食品専門店 SHIN MART(シンマート)を琴似にオープン予定

将来の夢は北海道にコリアンタウン構想





留学で日本に来てから25年が経ちました。

当時の韓国では、日本の文化に触れる機会はほとんどありませんでした。


日本がどんな国なのか知りたくなり、希望していた観光業も出来る立教大学に入学しました。

立教大学では観光業を学びながら、秋葉原の免税店で外国人向けの販売員のアルバイトをしていました。当時の秋葉原では外国人観光客が観光やビジネスで来ていて、秋葉原で買い物をする人たちも増えていました。 


自分も就職活動をする時に、観光の仕事に携わりたいと思っていました。

大学卒業後はインバウンド専門の旅行会社に就職をし、韓国インバウンドの担当をすることになりました。


2002年日韓ワールドカップ共催と2003年に日本で放映された韓国ドラマ『冬のソナタ』をきっかけに日・韓交流が活発になりました。

ぺ・ヨジュンさんは、日本の中高年の女性にはヨン様と呼ばれ、ドラマの韓国ロケ地ツアーがブームになりました。また、経済成長が著しかった韓国も海外旅行がブームとなり、日本旅行はとても人気がありました。


当初、日本への旅行は東京と大阪を観光する人が多かったのですが、徐々に北海道への関心も高まりつつありました。

その後、私が担当していた韓国の大手旅行会社が北海道へチャーターをするほど、北海道は注目される観光地になりました。そのころから、北海道がインバウンドの旅行先としてのこれからの可能性をとても感じていました。


当時、私も北海道富良野の風景を綺麗に写したドラマ『北の国から』を見てとても感動しました。北海道に憧れていました。

それゆえ、素晴らしい北海道の可能性を感じながら、北海道への移住を決心しました。


2005年、北海道に来て日本旅行北海道国際旅行事業部に就職し、韓国からのインバウンド旅行を誘致する為に企画・手配・営業を主にやっていました。

同年、仁川―釧路のチャーターを企画し、道東の新しい観光を提案することが出来ました。参加された観光客からは「本当に北海道は素晴らしい、来年もまた来るよ」と言って頂いたのが嬉しかったですね。


また、私の出身地である大邱(テグ)からは直行便がなく、北海道があまり知られてなかったのですが、北海道の素晴らしさを一生懸命に宣伝し、旅行プランを企画・提案したことで夏季チャーター便を誘致し、定期路線になったことは記憶に新しい出来事です。





北海道は四季それぞれの良さがあります。

四季の移り変わる様子をたくさんの方に見て頂きたいです。

コロナ禍において、世界は大変なことになりました。緊急事態宣言が続いており、外食なども制限されることが多いです。インバウンド旅行も海外旅行も自由に出来ない状況になりました。


このような状況で新しい挑戦となりますが、韓国やその食文化を北海道の方々にお届けする良い機会だと思い、韓国食品専門店SHIN MART(シンマート)を札幌市内のJR琴似(ことに)駅前5588ビル1階で7月15日にオープンすることになりました。


日本でも巣ごもりの中、NETFLIXを利用して韓国ドラマを見る方が増えました。『愛の不時着』や『梨泰院クラス』などを見て、韓国食材やお酒を求める人が世界中に広がっていることが分かりました。


韓国とのネットワークの強みを活かし韓国食品を輸入して、北海道の皆様に気軽に、それらを美味しく食べてもらえる仕事は遣り甲斐があると思いました。

また、自分を育ててくれた北海道の地域社会に貢献できる仕事だと思いました。

いつ、旅行業が回復するか分かりませんが、戻った時でも、この事業を継続していきたいと思っていますし、続けたい仕事だと思いました。


将来的には北海道のコリアンタウンのような、韓国文化が集まる街となっていければいいです。




( 絵 / Midori Kambara )



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