北海道を金銭的にも豊かにしたい



笹川 円(ささがわ まどか)


株式会社エンクル代表取締役


1982年 函館市生まれ

函館市内の中学校を卒業後、札幌の高校、大学に進学。

就職後転勤で仙台に1年、東京に半年、その後札幌に戻りそのまま札幌に在住。


2010年に株式会社エンクル創業


スイーツラボHP → https://enqrew.co.jp




 


北海道は非常に幸せで豊かな大地です。


短い期間ですが北海道を離れる機会もあり、改めてその魅力を感じ北海道が大好きです。

でも、正直北海道は金銭的に豊かとは言い切れないと思います。

それでも良い、金銭的な豊かさを求めるなんて時代遅れだ、本質をわかっていない、という方が多くいらっしゃるのはもちろんわかってはいます。

でもやっぱり大事な部分です。

豊かな財政があれば、豊かな公共を整備することができ、幸せの基盤となります。


私は、函館で食に関わる商売をしていた両親のもとに生まれました(父は今年他界をし、現在は兄が継いでおります)。


商売人の父という事もあるのか、子供の名づけも一般的ではありません。

男2人兄弟で、兄が力(チカラ)、弟が円(マドカ)。

一見そこまで変わってはいませんが(男なのに円は十分珍しいのですが…)、変わっているのはその理由です。

力と円、それぞれ「力」と「金」を持つようにという意味で名づけられています。


小学生の時に「親に自分の名前の由来を聞く」という授業があり、この理由を知り、驚きとともになんとも言えない感情に包まれたことを、今でも覚えています。


その後、年を重ね、大学生となり、今後の将来を考えた時に、「自分は金だ、さすがに両親を超えなければ面目が立たない」という思いに駆られ、その時から起業を意識し始めました。


名づけって恐いもんです。


そんな動機で起業をしたわけですが、10年を超えて会社を経営しておりますと、ずいぶんと意識も変わりました。


まずはパティシエではない私が洋菓子店で起業をし、現在も菓子に関わる店舗を複数経営している理由が2つあります。

1つめは、北海道という世界的に見ても類まれな豊かな食材、環境があることを活かさなければもったいないということ。

菓子に不可欠な新鮮な牛乳、生クリームが手軽に手に入れられ、チーズ、砂糖なども地元で作られている好条件。






もう1つが北海道とは直接関係はありませんが、パティシエ及び菓子に関わる人の待遇の改善をしたいということです。

パティシエや和菓子も職人の世界です。

修業なんだから、長時間労働、低賃金でよいだろうという風潮がありました。

そのため、専門学校を卒業した新米パティシエ達は1年後には7割程度は菓子業界から離れてしまいます。


これでは観光も主産業の北海道にとって、大きな魅力の食、菓子、お土産が衰退していってしまう。

北海道を豊かにするためには、腕のある職人が良い待遇で働き続けられる環境を整備しなればならないと考えております。



北海道は本当に魅力的な、食、環境があり世界から注目されています。

しかし、都市圏と比べると仕事も少なく、住むには懐疑的という方が大変多くいます。


この魅力ある大地を、「ただ魅力があるだけ」では終わらせず、しっかりと稼げる、金銭面的にも豊かな北海道にしていけるよう、私はパティシエ、菓子に関わる人の待遇をあげていきます。


ぜひ北海道で美味しいスイーツを食べ、お金を落としていってください(笑)






( 絵 / Midori Kambara )






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