北海道の食の贅沢とは・・・



森 真和(もり まさかず)


株式会社プロダクト北海道 特販事業部 執行役員


1975年11月3日生まれ。

北海道札幌市出身


「 働かざる者食うべからず 」

美味しいものを食べるために、入社20年、まじめに?勤務中。


趣味は、温泉、楽器、食事。




 


私は、年齢を重ねていく上で、人との「コミュニケーション」と「食」を意識するようになった。


というか、ただ単に自然に歳をとるのではなく、どのように人生を楽しんで歳を重ねるかと意識している。

そう考えると、人間の『舌』に毎日助けられていることに気づいた。

『舌』で発音し「コミュニケーション」を交わすことによって色々な方から教えていただき成長でき、『舌』で「食」を味わうことによって言葉では言い表せない幸福感が満たされる。


でも、最近なるほどという話を聞いた。

「味覚は脳が感じる総合感覚!」

嗅覚、視覚、触覚など他のさまざまな感覚が統合されて生じる総合的な感覚だとのこと。

「『味は味蕾が感じる』のではなく、『味は味蕾が受容し脳が感じる』 「食」は舌ではなく「脳」・・・


でも、確かにそうだ。

蕎麦は箸でつまんで「ずずっ」と音をたてて食べるとおいしいのに、パスタのようにフォークに巻いて食べるとおいしく感じない。

キンキンに冷えたビールを紙コップに入れて飲んでもおいしくない。

紙皿にぐちゃぐちゃに盛った料理は、陶器に丁寧に盛った料理と味は同じはずなのにどうも味がいまひとつ。

駅弁は電車で車窓の景色を眺めて食べるとおいしいのに、自宅で食べるとおいしさが半減する。

こうした感覚はすべて味覚が総合感覚であるからなんだ!



ちょっと思い巡らしてみた。

「いが~、いが~」と呼ぶイカを食べられる函館。

新鮮で透明なイカの刺身。白ではなく無色透明でコリコリとした食感は絶品。

その場で獲れたての鮮度の良いイカを食べられるのは、函館だからこそだ!


北海道と言えば、乳製品でよく知られる。

牧草を育てる広い土地と、暑いのが苦手な牛にはぴったりの涼しい気候。だからこそ安心・安全な牛乳が沢山できる。

広々とした牧場の風景を眺めながら、新鮮で搾りたての牛乳を飲めるのも、酪農王国北海道だからこそだ!


個人的な思い出だが、午前3時に起床して、トマムの「雲海」を見たことがある。10月なのにダウンコートを着るくらい寒かった。

朝一番のゴンドラに乗るために長蛇の列。ゴンドラは、雲の水平線からゆっくりと昇る太陽を見ることができる「雲海テラス」へと導いてくれる。

そこに、雲海の形を模った白いパンが食べられるカフェがある。パン好きな私は、すぐに雲海パンとコーヒーを注文。

ほぼ毎日パンを食べているのに、その雲海パンには特別な思い出がある。季節、時間、気温、場所、絶景、それらを五感で感じた贅沢なパン。

やはり、トマムの雲海テラスだからこそ味わえた思い出だ!





私は10年前から、全く違う業種、「食」の営業の仕事をしてきた。

これまで、おそらく300社ほどの北海道でこだわりを抱いて「食」に関わる会社様とコミュニケーションをとらせていただいている。


そこで感じているのは、自分が北海道で生まれ、あたりまえのように北海道で生きてきたが、北海道の『自然のありがたみ』を日々気づかされ、教えられているということ。


今は便利な世の中で、ご当地の「食」を手軽に注文出来て、自宅に届き、調理したり、解凍して味わうことができる。

確かに美味しい!素晴らしいクオリティーだと感じる!


でも、本当の美味しさは、本当の「食」の贅沢は、脳の総合感覚だ!と考えると・・・

北海道の食は、やはり北海道に訪れて、春夏秋冬がはっきりしている四季の自然の絶景を楽しみながら、北海道の「食」を味わう時季(とき)を経験してほしい。






( 絵 / Midori Kambara )





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