ソバージュと優しさに触れる



中村孝之(なかむら たかゆき)


博品館新千歳空港店 店長


1963年東京港区生まれ

北海道千歳市在住

獨協大学卒業後、株式会社博品館に就職、

経理、広報、社長秘書、マネージャーを経て、現在新千歳空港店店長、千歳アウトレットモール・レラ店店長を兼任。








私は産まれも育ちも東京の人間ですが、気がつけば北海道に来てもう10年以上が過ぎました。

北海道の魅力を伝える前に、なぜ私が北海道にくることになったのかを少しお話ししたいと思います。


幼い頃、両親がよく連れて行ってくれた中でも私が特に好きだった場所は、私の従兄弟の友達に銀座キンタロウという玩具店の娘さんがいた事もあり、その玩具店とデパートの屋上でした。

また、父親は自分の職場がデパートということもあって、よく流行り物のオモチャや訳のわからない健康器具を買ってきてくれたのを思い出します。


そんなこともあり、デパートや玩具店は私の幼少期の思い出の地であったため、私が就職を決めたのは銀座にある博品館というおもちゃのデパートのようなお店でした。


博品館は当時、日本一大きなおもちゃ屋としてギネスブックに載るお店だっただけあり、多くのお客様に愛されていました。

クリスマスイヴには24時間営業をしていたので、夜遅くにはお酒に酔ったお客さんが沢山ご来店された事もあったものです。

そんな古き良き時代も経験していたある時、社長から北海道に新店舗を出すので希望する人がいないかという募集がありました。それで趣味が競馬の私は、以前から北海道という所に魅力を感じていたこともあり、迷わず転勤を希望して2010年2月新千歳空港国際線のオープンに合わせてお店を立ち上げるため、この北海道千歳市に移り住むこととなりました。


好奇心旺盛な私は、若い頃ランドヨットという新しいスポーツに挑戦してヨットを買って競技に熱中してみたり、家から近い六本木や渋谷で流行りの遊びもしたりと、都会ではそれなりに経験してきたのですが、この北海道に来て素敵な経験をして北海道が大好きになりました。

そんな大好きな理由を2つ紹介したいと思います。


まず一つ目は、とても親切な人が多い事です。

北海道に引っ越してきたのが2月の1番寒い頃だったので、北海道での生活で分からないことも多く少し不安がありましたが、親切な方たちに沢山助けられました。


例えば、空港の知り合いに車を購入したいと相談すれば、車で販売店まで一緒に連れて行ってくれたり、スーパーの店員さんに引越しして来たばかりだと伝えると美味しい食堂や飲み屋さんを教えてくれたりしました。

教えてくれた食堂や飲み屋さんに行けば、常連さんから「ジャガイモに塩辛つけて食べるのが美味いぞ」とか「ホッケよりシマホッケが今は美味いよ」といった話や「昔は、千歳川を鮭の上を歩いて渡ったもんだ」なんてワクワクするような話しを聞きながら、美味しい魚料理を味わって楽しい気持ちになった事を覚えています。





2つ目はペットと暮らすには本当に素晴らしい所だという事です。

まずペットが難しい病気になってしまった時も医療面でしっかりしているという事があるのですが、以前うちのワンちゃんの下血が酷くて動物病院に連れて行くと、かなり危険な状態である事がわかり検査後すぐに酪農学園大学動物病院を紹介してくれて、そこで無事手術をしてもらえたという事がありました。

元々、牛や馬が多い北海道は動物の治療設備や技術が他県に比べて進んでいるのだそうです。そのような医療体制のおかげでうちのワンちゃんも今は元気になりました。


そして北海道は自然が多いのでお散歩天国だと思います。

我が家でも犬2匹と猫3匹を飼っているのですが、私の住む辺りは特に自然が豊かで野原や林道に囲まれているので、自宅からほぼノーリードでお散歩をさせる事ができています。


家族のようなペットが雪の中を楽しそうに走り回っているのを見ると、寒さが厳しい日でもマイナス20度くらいまでは耐えらるようになります。


そしてお散歩の時、野生動物たちを見れる楽しみもあります。

近所には野生のネコ、キツネ、タヌキ、鹿、沢山の鳥も生息していて、そうした野生動物の生きる力は厳しい冬にしか見ることのできない特別な光景です。

動物たちは泥水を食べるほどお腹を空かせていますが、それでも親から教わった狩の仕方、野生の本能、人との共存などで厳しい冬を耐え忍んでいます。

動物たちが逞しく生きている光景はペットを飼う人間の側も成長できる姿だと思います。

そして何より動物たちは見ていて可愛い。


コロナ禍でペットと暮らし始める方もとても増えたようなので、状況が許せば季節を問わずペット(ワンちゃん)と北海道の自然を感じられる所に、一緒に行くことを是非お薦めしたいと思います。




( 絵 / Midori Kambara )




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